君は僕の太陽

きっと目が覚めたって沈んではくれない

アイドルと永遠

 

「This is 嵐」見ました。

私は小さい頃嵐が好きだったくらいで、少し昔の曲は確かに知ってたりするけど別にオタクではなく、アイドルのオタクをちゃんとするようになってからもテレビでよく嵐の番組を見たり音楽番組に出ていたら好きな曲の時は録画を残す、本当にそのくらいの人。アイドルに触れない国民よりちょっと知っているくらい。このライブを見て思ったことを少し書くけど、「昔嵐を好きだった私」の言葉というより「違うアイドルのオタクである外野の私」が思った言葉ばかりだということを先に書いておきます。

 

まず、シンプルにめちゃくちゃ泣いた(笑)というかVS嵐の最終回でも泣く相葉くんを見てこっそり泣く二宮さんを見てこっちが泣いたし、しやがれの最終回でも黒柳徹子さんと話す嵐の表情がどうも染みて泣いてしまって、外野の私でも嵐が終わることを寂しがってるんだなぁと思った。というかしやがれの時に嵐がどことなく寂しく見えて、そんなの本当のところは私なんかにはわからないのだけれど、清々しく終わる人たちのお顔には見えなくて悲しくなってしまった。あと、嵐ってなんでこんなに眩しいんだろうと思った。多分私がジャニーズとは一切無縁の人生を送っていても、日本に住む者として嵐のことをただ受け入れていたとしても、嵐の関係が、存在が眩しくて、羨ましくて、キラキラしてて、そんな人たちが互いに思いあっている姿が本当に素敵で、そんなことを考えて涙を流していたかもな、なんて思った。

 

「This is 嵐」のライブが始まって、みんな、特に櫻井くんとかすごくカメラに向かってうんうんって頷いてくれるんですよね。すごいと思ったのは全編通して嵐が一度も配信ライブであることに対してマイナスな発言をしていなくて、やっと休止だというこの大事な年にいろいろな機会を奪われて、少しくらい弱音吐いたって良いはずなのに、今できる精一杯のことを真っ直ぐ届けようとするその姿勢に感動した。というか、弱音吐きたいのは多分オタクだけで、本人たちはそんな仕方がないこと言っても!とか思うんだろうか。サクラ咲ケ、言葉より大切なもの、明日の記憶.....懐かしいなあ、これも最後なんだなあと思いつつ楽しんでたのに、Love Rainbowでモニターにファンサうちわを映し出してカメラに向かってメンバーがそれに応える演出をみて急に涙が溢れてしまって(笑)にのあいが2人で近付いた辺りからダメで、こういう配信ライブだからこそできること、の醍醐味を初めて感じた気がしたんですよね。明るい曲のはずなのにLove Rainbowのメロディーがやけに切なく聴こえて、今思い出しただけでもなんか泣きそうになっちゃうくらいじーんときました(笑)

途中で気づいたけど、メドレー形式のところって松潤以外のメンバーがドラマの主演を務めた主題歌のメドレーにもなってるんですよね。いや、全員主演しててそれが全部名曲の嵐なんだよ.....すげーよ.....と思いつつ、最後の感謝カンゲキ雨嵐にはしっかり泣かされました。みんな基本的に目うるうるしてるのやめてくれ~~~(泣)

 

最後の挨拶に関しては、特にこの約2年間を嵐との2年間にしてきた人とそうでない人には届き方が全く違う言葉たちな気がして、私はもしこれが自分の好きなアイドルだったら...なんて考えながら聞いてしまった。でもやっぱり、この奇跡みたいなバランスの5人だから、トップを走り続けたきた嵐だからわかること、言える言葉、感じることがたくさんあるんだろうなぁと思って、最後の最後にこんなにメンバーがメンバーに対してありがとうって言うことないだろうって、しかもそれがみんな本当に心から思っていることなのがこれでもかってくらいヒシヒシ伝わってきて、一つ一つの言葉に涙を流してしまった。ありがとうってアイドルとオタクの間にはありがちな言葉だけれど(感謝の言葉をありがちと言って良いのかはわからないけれど)、そのアイドルとファンの間の"ありがとう"がこんなに深いって本当にすごいことだと思ったし、これって全然当たり前のことじゃないなとも思った。嵐は本当にたくさんの人から愛されていたんだなぁ.....

 

少しだけ内容に触れるとするならば、私は嵐だと二宮さんが絶対的に好きで、そんな二宮さんはあまりアイドルというものに執着が無いイメージだったんだけど、挨拶のときに我儘を言うならばもっとツッコミたかった、もっといじりたかったと言っていて、直接的な言葉では無いけれどまだアイドルを続けたかったんだな......っていうのがどうしても伝わってきてしまって、というか「アイドル」を続けたかったというより、「嵐」として4人とまだ一緒にステージに立ち続けたかったんだなぁというのがとても切なかった。でもそうやって思ってくれていることが、オタクにとっては一番嬉しいことなのかもしれないですよね。というかこれは余談だけど、今まで見てきた二宮さん史上一番にビジュアルが良かったです。これマジ。

 

私はこれまで方向性の違いで脱退したメンバー、不祥事を起こして脱退したメンバー、いろんなアイドルグループの形を見てきたけれど、どうしても、そういうグループにはそうなる理由があるんだろうとずっと思っていました。目の前の景色捨ててまで自分のしたいことを求めるって、本当にそのグループのことが心から大好きだったら出来ないはずだって。でも嵐を見ていたら、一概にもそうは言えないのかなって思った。まぁ嵐が例外なのかもしれないけれど。大野くんが言っていたけれど人は変わる、アイドルにだっていろいろある。でも、嵐に向かって「愛がない」なんて口が裂けても絶対に言えないな、と思った。

 

私が好きな歌の歌詞に「永遠が欲しいと欲張りになる」というものがあって、「永遠」という不確かなものを求めることに対して「欲張り」なんて言葉を使うところがとても好きなんだけど、私は前から永遠なんてこの世界に無いとよく思っていて、だからこそ自分もアイドルの未来のことを考えて勝手に悲しくなったりあまりしないタイプだった。それでも、嵐は永遠に近いものだってどこかで思っていたんだろうなぁ。こんなに大きな存在でも消えてしまうことがあるってことを知ってしまった以上、やっぱり永遠なんてどこにもないんだとまた再確認させられてしまった。そもそも、アイドルにとってのゴールってなんだろう?長く続けばそれがゴールなのかな。私が明日もオタクしてる保証なんてどこにも無いから、ずっと好きでいさせてくれなんてことは絶対に言わないけれど、今私が好きな人たちがみんな自分たちのしたいことだけをして進んでいって欲しいと願う心と、それでもいつまでもグループの存在を消さないでくれとどこかで願うこの心がいつかぶつかる時がどうしても来てしまうものなら、永遠で無いからこそやっぱりアイドルは「今」を楽しむものであって、アイドル自身も「今」をがむしゃらに生きることで今思う未来にいつの間にか辿り着いているものなのかなと思った。なんか難しいこと言ってるようで全然中身のあること言えてないけど。

 

なんていろんなことをトップアイドルの姿を見ていたら思ってしまいました。いつか自分の今好きなアイドルもこんな風に離れ離れになる時が来たら.....とか思ったけどその時にはもうオタクしてないかもしれないしな。正直なところそっちの方が心配(笑)私がアイドルに飽きるような時まで長い間グループが続いてたらそれは逆に素敵なことかもしれないけど。でもやっぱり私はアイドルにはずっとアイドルでいてほしいって思っちゃったなー!なんて欲張り。今日は嵐聴いて寝たいと思います。

 

感謝カンゲキ雨嵐

感謝カンゲキ雨嵐

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